近視

近視は、近眼とも呼ばれ、世界中で最も一般的な目の状態の一つです。近くのものは鮮明に見えますが、遠くのものはぼやけて見えます。例えば、映画館で映画を観るとぼやけて見えにくくなりますが、本を読むときは鮮明で焦点が合った状態になります。

近視の原因

正視と呼ばれる「完全な」目では、遠くも近くもすべて鮮明に見えます。正視の目に光が入ると、網膜(目の奥にあり光を吸収する領域)(写真)に直接焦点が合い、その結果、鮮明な視界が得られます
しかし、近視の目では、眼に入る光が網膜の前で焦点を結んでしまうため(写真)、遠くのものがぼやけて見えます。これは、次のような原因が考えられます。
  1. 眼球が長すぎるため、網膜に光が焦点を合わせることができない状態(軸性近視)
  2. 角膜(眼球の前面にある透明な組織)または水晶体(眼球の中央にある柔軟な器官)の形状が過度に湾曲していたり、強度が強すぎたりして、網膜に光を集める目の能力が阻害されている状態(屈折性近視)

近視の程度

  • 軽度近視は0.00Dから-1.50D程度
  • 中等度近視 -1.50D~-6.00D程度
  • 強度近視 >6.00D (”How to interpret my prescription?”参照)

近視の程度が高ければ高いほど、より多くの深刻な眼疾患の発症につながる可能性が懸念されます。

  • 近くの物体ははっきりと見えるが、遠くの物体はぼやけて見える

  • 本や資料を顔に近づけて読む
  • テレビに近づいて見る

  • 教室の後ろに座っていると黒板がみづらい

  • バスの番号が近づくまで見えない

  • 目をこする/目を細める

  • ドライブ時の視界の悪化(特に夜間)

  • 頭痛や目の疲れを訴え

お問い合わせ

自分自身やお子様の視力が心配な場合は、眼科検診を予約して適切な検査と診断を受けることをお勧めします。